∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 大規模ワクチン接種センター設立へ ≡≡

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▲『穀雨』‥光り輝き、雨が芽吹きのきっかけに

「意欲は理解する」としか言いようがない

 政府が東京と大阪に大規模なワクチン接種センターを設置すると発表した。発表されたのは開設時期は5月24日。一日の接種数は1万。接種するのは自衛隊の医務官。場所は東京の場合は大手町。接種対象者は居住地域を限定しない高年齢層。自治体分との混乱を避けるためにモデルナ製のワクチンを使用するという大ワクだった。

 4月23現在、NHKの集計によると、480万人いる医療従事者のうち1回目2回目合わせて約260万人が接種を完了している。また3600万人いる高齢者のうち1回目の接種を済ませた人は7.5万人程度。まだ1%にも達していない。

 そんな状況のなかでの大規模接種センターの設置である。一日1万人というと自治体での接種分と合わせると“それなりに”接種が進みそうなので、掛け声通りにいけば評価に値するものになるだろう。

 だが、自治体分との区分けはどうするのか、予約はどこにするのか、足腰の悪い高齢者が大手町までどうやって行くのか、モデルナのワクチンはきちんと輸入されるのかなど詳細はまったく発表されなかった。国の常套手段から推測すると、発表できるような詳細はまだ何もないということだろう。

 さて、厚生労働省はどう対処するだろう。今から1カ月で不測の事態が起こった時の対処方法まで含めたマニュアルを作るのは至難のワザ。単純に「作りました」「予約してください」「来てください」では済まないことは自明のことである。
 立場にこだわりすぎて、時として動きが鈍くなりがちな厚労省に出来るわけがないとまでは言わないが、少なくとも「取り敢えずやってみて、上手くいかなければやり方を変えればいい」というような制度設計だけは勘弁してほしい。

 可能な限りワクチン接種を進めたいという総理の意欲は理解するが、政府全体として機能的な動きが出来るのかどうか。1カ月後に期待していよう。

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