∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 7月中に高齢者への接種完了へ ≡≡

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▲『穀雨』‥光り輝き、雨が芽吹きのきっかけに

国は「それ行け!」
自治体は「エッ、そんなに早く」

 4月30日。菅総理は7月中に高齢者向けのワクチン接種を完了させるようにと大号令を出した。
 6月中にファイザー製のワクチンが大量に輸入されることに加えて、今日初輸入されたモデルナ製ワクチンも厚労省によって承認される予定と状況が好転することが確実になったことによるものであることは間違いない。

 総理をはじめとしてワクチン接種のカギを握る関係者にとっては待ちに待った発表である。まさに「それ行け!」状態だったのではないだろうか。
 だからこそ、医師と看護師に加えて、特例として歯科医師救急救命士、薬剤師など予てから腹案として持っていた接種人材の拡大プランまで発表したのだろう。

 ところが実際に接種を担う自治体レベルでは「予定が狂う」とか「人材がいない」というような声が出ているという。2カ月以上前から5月以降はワクチン供給量が急増すると発表されていたにも関わらずである。
 うがった見方をすれば、政府の動きを信じていなかったのか、それとも危機的な状況にある時は通常の発想でモノゴトを進めてはいけないという危機管理の法則を理解していないのか。いずれにせよ今回の混乱は、自治体の立ち位置や準備体制にも問題があるのではないだろうか。国の強引さについては熟知しているはずなのに。

 良くも悪くも、ある日突然、病状も国の対応も人々の心情も、何から何まで、未知の経験に直面してしまうのがコロナ禍の特徴である。
 そんな未知数だらけのコロナ禍のなかでやっと出てきた状況好転である。突然の発表に戸惑うことなくコロナ収束に向けた前向きな対応に即刻カジを切ってほしいものだ。

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