∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 最初から最後まで大混乱 ≡≡

▼『穀雨』‥光り輝き、雨が芽吹きのきっかけに

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オリンピックよ、どこへ行く

 誘致への裏工作にはじまり、シンボルマーク問題、会場選び、経費問題、新国立競技場建設、コロナ禍による延期問題、マラソン会場の変更……と今回のオリンピック“東京2020”は混乱とともに歩んできた。
 そんなオリンピックが開催約80日前になってまた波紋を投げかけている。看護師500人と、ボランティアのスポーツドクター100人募集である。
 ボランティアガイド同様に医療関係者が何人必要で、働き方はどうなるのかということは決まっていて当然。1年前とは状況が違っているとは言っても、少なくとも大枠は決まっていたはずだ。

 JOCはもともと開催ギリギリになってから人集めをしようとしていたのだろうか。それとも、コロナ禍が収まるまでは募集を静観していたのだろうか。いや、天下のJOCがそんな殊勝なことを考えていたとは思えない。

 「無理が通れば道理が引っ込む」ということわざがある。「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」という小林一茶の句もある。明治維新の頃には「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉が生まれている。

 今回のオリンピックは最初から最後まで好意的に受け取れる印象が薄いままで進んできたような気がしている。ある意味、疫病神に取り憑かれた大会と言ってもいいだろう。

 ほとんどの人が日本の高度経済成長をシンボライズするものと信じていた前回の東京オリンピックと違い、今回の東京2020ではわがまま放題の無茶は通らないと分かっていたはずなのに、JOCを始めとしたオリンピック関係者は分かっていたはずだが、実際に動き始めてみると同じような哲学で進めようとしているようにしか思えない。
 大袈裟な言い方だが、そもそものグランドデザインに問題があったのではないかとまで思ってしまう。

 コロナ禍で開催そのものさえ危うくなっているというのに、なぜ次から次へと無理難題を投げかけてくるのか、落ち着いた時点で聞いてみたいものだ。

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