▼『立夏の候』‥夏の始まりは新緑と薫風から
今年の夏は“時代の転換点”に
『立夏の候』。木々の若葉の間を爽やかな風が吹き抜けるなかに夏の気配を感じ始める頃。江戸時代にまとめられた『暦便覧』では「夏の立つがゆへ也」と記されている。暦の上では『立秋』までの約2カ月間が夏とされる。
暦の上とはいえ、夏が始まった。
夏が来るということだけで、何かいいことが起こるのではと想像してしまうのは私だけだろうか。
先行きがまったく見えなくなっているコロナ禍も、夏になればワクチン接種が軌道に乗って収束への道を模索できるようになっている…はず。開催が危うくなっている東京2020も…それなりに答えが出ているだろう。
今年の夏はそんな“時代の転換点”になりそうと考えるのは、あまりにも呑気すぎることだろうか。
ところで今日5月5日は『端午の節句』。古代中国では菖蒲やよもぎで邪気祓いを、平安時代以降の日本では田植え前に菖蒲やよもぎで穢れを祓う日とされている。
邪気を祓って夏を迎えるとは、なんとも縁起のいい取り合わせである。せっかくなので本当にそうなってくれればいいのだが。
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