∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 「地政学的問題」という問題 ≡≡

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先週に引き続きテレビから……
「地理の授業がなくなって49年」

 先週は「軍艦島」の話題に昔の自分を思い出した。そして今週は「池上彰のニュースそうだったのか!!で展開された『地理の授業が49年間行われていなかった』というキーワードにびっくりしてしまった。土曜日の夜はテレビ朝日の番組に取り憑かれているのだろうか。

☆☆☆☆☆☆☆

「49年間行われなかった地理の授業が来年から再開」

 知らなかった! あって当たり前だと思っていたのになくなっていたとは。

 好きな教科のベスト3(5かな)に入るほど私は地理が好きだった。特に、この道はどこに通じているのかということから、とある国の人々の生活はというよなことまで、その街が果たしている役割や他の街との関係性などのストーリーを想像するのが大好きだった。
 偉そうに言えば、地政学文化人類学などに通じるものを考えるのが好きだったのだ。その習癖は数十年経ったいまでも変わっていない。
 ちなみに、古地図を眺めながら、当時の社会構造や産業分布などを想像したり、現実の街を歩きながらその街の過去に想いを寄せることも大好きである。ただし、“散歩の極意”につながる、どこでも簡単に迷子になれるという特技付きだが。

 で、そんな私が今夜疑問に思ったのは、地理学が表舞台から身を引いて49年も経つのに、どうして若い人は「地政学的的問題……」と言えるのだろうかということだった。
 少なくとも、その国や街がどこにあるのかくらい知らないと地政学なんて語れないはずだ。場所も知らない国名や地名だけを頼りにしていては、ポリティカルバランスも何もあったものではない。まさに的はずれな考察しか生まれないと思うのだが、違うのだろうか。
 それとも、やたらとカタカナ語を連発して、知っている風を演出するワザのひとつなのだろうか。

 マッ、いいだろう。地理の授業が復活すれば地政学の位置づけも変わるはず。期待していよう。

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立夏の候』‥夏の始まりは新緑と薫風から
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