∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 世紀のブラフ ≡≡

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このこけおどし、どう捉えるべきか

 オリンピック開催についてIOCのコーツ調整委員長が「TOKYO2020は緊急事態宣言下でも開催する」と語ったことに大きな波紋が広がっている。
 橋本組織委員会会長のように「医学的、科学的な治験を結集して安全安心の大会が出来る努力をしていくのが私たちの考え」と同調する人もいれば、「今の状況でオリンピックは難しい」という心情を“呆れ”や“諦め”“見下し”などの感情とともに語る多くの国民もいる。

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 「ブラフ」という言葉がある。虚勢を張ったハッタリやこけおどしという意味で、トランプのポーカーで勝てそうにない手でも態度や言葉で相手を引き下がらせる時にも使われる単語である。ちなみに、このブラフ(bluff)には「崖」とか「岬」という意味もある。

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 私は今回の発言を「そろそろTOKYO2020の開催について最終決断をしなければいけない時期。このあたりで締めておくか。責任の所在もはっきりしておかなきゃな」と考えたIOCの考え方を彼が代弁したものだと感じている。

 IOCも追い詰められているようだ。
 この有事をきれい事で済ませようとするとIOCが築き上げてきた権力にヒビが入り、これからの運営にも関わってくる。崖っぷちに立たされているのに間違いはないが、虚勢を張ったこけおどしで日本に揺さぶりを掛けて、中止の決断をするならすべての責任をなすりつけよう。IOCは日本の国民感情に忖度するつもりはない。
 開催を前提にして参加国への説明もやってきた。ワクチンも提供した。大会関係者の削減も実現させた。あとは日本が判断しろというのが本音ではないだろうか。
 あるいは対決の下準備として「日本が中止を申し入れてきても、これだけハッタリを効かせておけば、IOCの立場は守れる。そろそろ“常に我々には従順であれ”と刷り込んできた日本人たちにすべてをなすり付ける下地を作っておこう」と考えているのかもしれない。

 国民感情か、オリンピックはスポーツビジネスのひとつの頂点と捉えているIOCか。いずれにしても日本が毅然とした態度を表明する時が近づいている。

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小満』‥青葉繁れる頃。万物に活気がみなぎる
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