そもそもの期限さえ忘れていた
緊急事態宣言延長決定
現在出されている緊急事態宣言を約3週間、6月20日まで延長することが決まり、5月28日に専門家との会議の後で発表される(らしい)。ちなみに、現在発令中の宣言は5月31日までのものだった(らしい)。
今年になってから、東京には常に緊急事態宣言か、まん延防止措置が発令されてきた。昨年から数えれば“シバリのある生活”がどれだけの日数になってしまったか。考えるだけで虚しくなってしまう。
そんな中での緊急事態宣言延長である。
思い起こすと、はじめて宣言が発令された時は、ただならぬ緊張感と不満が入り混じった不思議な感情を抱いていた。しかし、こう何度も何度も緊急事態だ、まん延防止だ、延長だと言われ続けると複雑な気持ちしか浮かんでこなくなる。
出歩くのは最小限。人混みはできるだけ避ける。マスクと消毒、手洗いは必須。会食なんてもってのほか。そして、収入減少は想像を絶するような節約と我慢でしのぐ。
私でさえこうなのだ。飲食やエンタメ関連の仕事に直接関わっている人たちの苦労はいかばかりかと想像してしまう。
ガラッと変わってしまった私の日常に変化が現れるのはいつのことだろう。ワクチンを接種すればいくらか自由に動けるようになるのだろうか。
政府が延長と決めても私の生活に変わりはないだろう。いや、これ以上変わりようがないのだ。政府や都が新たな方策や指針を示せば、新たな緊張感も生まれるかもしれない。しかし、これまで同様なら“日常になってしまった非日常”体制で粛々と生活を維持するしかない。
コロナ禍を収束させる最終手段だったはずなのに、いつのまにか生活を締め付けるだけと感じるようになってしまった緊急事態宣言。
今回の延長では、緊張感の中にも人々が目標や希望を取り戻せるような方策が盛り込まれることを願うばかりである。
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『小満』‥青葉繁れる頃。万物に活気みなぎる
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