∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 酒類提供 ≡≡

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「蛇の生殺し」か「子供だまし」か
人それぞれ、店それぞれ

 緊急事態宣言からまん延防止措置に移行する自治体の酒類提供に関する方針決定が遅れている。

 国が示した要件に「個々の判断は自治体に委ねる」という但し書きが付いているのが原因と見ることもできるし、自治体ごとの柔軟な対応を委ねたからなのか、それはともかくとして、とにかく飲食店にとっては喜んでいいのか怒っていいのか戸惑うような条件ばかり。これでは自治体も混乱して当然だ。
 特に営業時間は8時までで酒類提供は7時まで。人数は上限2名までという要件は、飲食店の期待を断ち切るものだし、自治体にとっても崖っぷちの判断を迫られるものだろう。
 定時退社したあとの1~2時間しか飲めないのなら飲んだ気がしない、店で飲めないなら延長線は路上でいいという人だって増えるだろう。
 一方で、酒類を提供しながら深夜まで営業している飲食店にとってはどんな条件がであっても我関せずといったところだろう。

 今回、国が示した要件を知った時、ふたつの言葉が浮かんできた。
 ひとつは「蛇の生殺し」という言葉である。モノゴトを曖昧なままにして、生かしも殺しもしないことという意味である。
 もうひとつは「子供だまし」という言葉である。子供でないと従わないくらい幼稚なことという意味である。

 “蛇”のまま耐えるか、“子供”に言い聞かせるようなお小言など関係ないと捉えるか。今回の要件はルールを守る守らないの違いによって、同じ飲食店でも捉え方が違ってくるだろう。

 いずれにせよ、飲んで騒ぎたい人はどこかで飲み、その結果、感染率が高止まりするのは確定的。
 となると……。カオスの時は続きそうだ。

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芒種』‥田植えの季節。
     転じて、先々の実りに向けて着手する頃
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