∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ どこかでバタッと倒れても ≡≡

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久々の金曜日の定例会見

 都政に復帰して2日。小池都知事が2週間ぶりの定例会見に出席した。当初は出席しない予定だったらしいが、「東京にとって今ほど重要な時期はない。時間をずらしても最近の、また最新の状況などを私から直接お訴えをしたかった」という自身の思いから行うことになったという。
 多くの発言が、これまで結論だけ伝えられてきたことに対するエビデンスの提示だったが、なによりも「総力を上げて山積する課題に全力を挙げていく。どこかでバタッと倒れるかもしれませんが、それも本望と考えている」という決意表明に注目が集まっている。

 いくら都議会議員選の時期だからといっても、ここで決意表明はないだろうとも思えるが、私は今日の発言には本心からの覚悟が込められていたようにも感じている。

 4年間の任期では到底実現するはずのない公約を引っさげて今の座に就いた時には想像もしていなかったはずの緊急事態に直面して1年半。道半ばだった経済的負担の大きな公約の推進より、突如現れたコロナ禍への対処が何よりも先決と立ち位置を新たにしたはずなのに、国政を原点にした上意下達の政治哲学や手法は変えられなかった。

 そんな氏の政治哲学が、今回の入院で少し変わったのではと思わせるのが「どこかでバタッと……」の決意表明に込められていたとすればいいのだが。

 たとえば、支払う気があるのかないのか分からなくなっている飲食業や失業者、あるいはテレワーク支援などへの経済支援のが円滑化を目指していま以上に派遣公務員を増員したり、国政に楯突いてオリンピックの無観客開催を表明したりしてくれれば、決意表明の真意が分かるというもの。

 支持勢力として育て上げた都民ファーストの会と距離を置いたままの氏が“孤高の女帝”としてどう動くか。特にここからの2週間程度の動静に注目していたい。

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夏至』の候‥夏来る頃。陽の光は天宙から降り注ぐ。
       昼は長く、夜は短し。
[0702 - 3829]
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