都議選で自民敗北
7月4日24時。テレビからは都議選の結果が続々と伝えられている。まだ全体の約30%程度しか開票されていないので確たることは言えないが、この時点で伝えられている「自公連携での過半数獲得不可能」という報道には重大な意味があると感じている。
「一葉落ちて天下の秋を知る」という格言がある。わずかな前兆を見て、その後に起こるであろう大事をいち早く察知するということを教えた言葉である。
選挙戦が始まる前は都民ファーストの会の劣勢が伝えられていた。小池旋風が後押ししたことで一気に第一党に躍り出たのはいいが、その後の小池都知事の代表辞退や、自民・公明の巻き返しなどで、今回はかなり逆風が吹くのではと思われていたのだが、どうもその下馬評は外れてしまったようだ。都民ファーストの会としては「なんとか踏ん張った」というところだろう。
それよりも、今回の選挙で自民党が議席を取り戻せなかったところにより一層注目していたい。
逆風が吹いて大敗した政党(会派)は議席を取り戻そうと躍起になるが、それが実現しなかった場合は、次回の選挙でも苦戦するというのが選挙の定石である
特に東京の場合は都議選の結果は国政選挙にも影響するとも言われるほど重要なもの。
短絡的かもしれないが、都議選での低迷は秋に行われる衆議院選挙に確実に影響を与えると考えても差し支えないだろう。
現政権が今回の結果をどう考えているのかが気になる。「一葉落ちて……」と捉えるか、それとも、国政としてのコロナ対策の是非などを主体に据えるのか。
少なくとも敗北の要因と真正面から向き合って、政策変更や判断スピードの迅速化などで支持を取り戻す必要があるだろう。
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『夏至』の候‥夏来る頃。陽の光は天宙から降り注ぐ。
昼は長く、夜は短し。
[0704 - 3831]
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