人間なんて、こんなもの
オリンピックの無観客開催やむ無しの方向で議論が煮詰まってきているようだ。「あわよくば」と目論んでいた人たちもさすがに諦めはじめたようにみえる。とはいっても、ここまでの進め方を考えれば、議論が煮詰まってきたと見せかけた観測気球かもしれないので注意が必要だが。
なし崩し的にオリンピック開催に突き進んできたのはいいが、新規感染者は増え続けるばかり。そんな切羽詰まった状況のなかでオリンピックを開催するためには、制限を厳しくしたまん延防止措置の延長と無観客開催、そしてワクチン供給の円滑化をセットにしないことには収まらないのだろう。
オリンピック開催という錦の御旗を下ろすことはできない。そのためには多少の犠牲が出てもやむを得ない。
開催という歴史的事実を残すためには、無観客でも構わない。感染リスクが高い路上飲みや制限無視の飲食店があっても構わない。効果があるとは思えないが、まん延防止措置の延長という“煙幕”も張ろうとしているじゃないか。
大会関係者が前例踏襲と、聞く耳持たず、上意下達をモットーにしていても構わない。大会のレギュレーションに危機予測が決定的に掛けていても構わない。大会中枢に据えた人間は捨て石にすればいい。
要は開催できればいいのだ。
私は、政権中枢がこんなふうに考えているようにしか思えない。
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『夏至』の候‥夏来る頃。陽の光は天宙から降り注ぐ。
昼は長く、夜は短し。
[0706 - 3833]
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