∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 誕生日は廃止 ≡≡

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皮肉で切り返すワザは天下一品

 今日、IOCのバッハ会長小池都知事と会見するためには都庁を訪れた。何をやっても神経を逆なでする人物の行動だけに「いまさら何を」と言いたいところだが、儀礼上の行動と我慢しておこう。
 その訪問の冒頭、氏は今日誕生日を迎えた都知事に大きな花束をハッピーバースデーの言葉と共に手渡した。この行為も「この期に及んで何を」と繰り返し言いたいところだが、これも我慢しておこう。

 それはさておき。
 都知事はその花束を受け取った後「素敵なお花をお持ち頂きありがとうございます。10年ほど前に誕生日は廃止いたしまして、ですがこのように気持ちを現していただきありがとうございます」と答えたところに大きな意味があったと私は感じている。

 このコメントには批判と揶揄が含まれていたのではないかと私は勘ぐっている。

 ひとつは「今はこんなことをしている場合じゃない」というバッハ会長に対する痛烈な批判である。
 新規感染者が急上昇しているなかでもIOCに対してオリンピック中止の提言することなく、崖っぷちの状況をしのごうとしているというのに、定型的な友好のポーズなんて必要ないという批判的な意思表示である。
 同時に、10年ほど前に誕生日は廃止したというフレーズには「年齢を考えないようにしていることをリサーチするのは外交の基本でしょ」という、IOCの調査能力に対しての揶揄である。
 自身が政治家の頂点を目指すために心掛けてきた生き方の心構えを皮肉混じりに吐露することで「外交の場だから、否定はしないが歓迎はしない」ということを言外に言いたかったのではないだろうか。

 誰に対しても言いたいことは言うところは、さすが女帝としか言いようがない。

 もっとも、オッサンど真ん中の身としては、誕生日を無視して年齢不詳になるのもいいなと思わないでもないが……。真意を無視して、言葉尻だけをいただいてしまうのも一考かもしれない。

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小暑』の候‥梅雨明け間近。暑中がはじまり、
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