口の中に汗が……
今年もまた“マスクの夏”がやってきた。
昨年はマスクの下がジトジトベタベタして閉口したが、今年はそれを上回る“汗との戦い”に悩まされそうそうだ。
この歳になるまで、小鼻の脇を汗が滴り落ち、その汗が口の中に入り込んでくるなんて経験をしたことがなかった。
マスクがなければ自然と落下するか、蒸発するか、あるいは手で拭い落とすかしていたものが、口の中に滴り落ちるようになってしまったような気がしている。
人混みの中を歩きながらマスクを外して汗を拭くなどという“お行儀の悪い”ことを避けていると自然とこうなるのだろうか。
昨年の夏は小鼻の脇にあせもらしきものが出来てしまったが、こんなに暑いと、今年は唇に付いた汗を舐めながら過ごすことになるのではと妙な心配をしている。
何を隠そう、私は異常なほどの汗っかきにも関わらず夏が大好きな人間である。全身が汗でズブズブになると、それだけで心地よくなってしまうタチなのだ。
そんな私だが、マスクの下で繰り広げられる汗との戦いには閉口している。こんな不快な経験は今年限りになってほしいと切に願っている。
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『小暑』の候‥梅雨明け間近。暑中がはじまり、
暑さが本格的になる頃。
[0719 - 3846]
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