いろいろな意味で特異なオリンピック
あくまでも主役はアスリート
オリンピック開会式前の明日7月21日からソフトボール予選と女子サッカー1次リーグが始まる。
「とうとう始まった」
IOCや組織委員会や政府の姿勢には怒りを内に秘めながら首を傾げることばかりでうんざりしていたが、同時に、そんな“ポンコツ集団”に自らの動静を委ねなければいけなかった選手たちの内心やいかばかりかと同情してしまっていた。
応援の力が期待できない競技会。ドーピング以外にPCRまで義務付けられる競技会。気分転換することさえ制約を受ける競技会。記録よりも開催したという実績が残ればいいとする勢力がいる競技会。開催反対を選手に直接ぶつけようとする勢力がいる競技会。
残念ながら、TOKYO2020はこれまでのオリンピックのような“平和の祭典”ではなくなった。あえて言えば、人類がこれまで経験したことのない“感染症と共存するスポーツの祭典”である。こんな特異な大会なんて誰ひとりとして経験したことがない。
開催が決まる前から、錆びつきすぎて事態の変化を柔軟に受け止められない運営方針や思想で進められてきただけに、スッタモンダはこれからも続くはずだが、何が起こっても選手には関係のないこと。周囲の雑音は気にせずに最高のパフォーマンスを引き出してくれることを願うばかりだ。
「主役はアスリート」
アスリートそれぞれが培ってきた実力だけで競い合うオリンピックで、どんな素晴らしいプレーが見せてもらえるのか、楽しみにしていよう。
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『小暑』の候‥梅雨明け間近。暑中がはじまり、
暑さが本格的になる頃。
[0720 - 3847]
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