コロナ禍のオリンピック
オリンピックが始まる直前、IOCのバッハ会長は「日本の方はオリンピックが始まれば歓迎してくれる」と発言した。
あの時は「舐められたものよ」と感じていたが、今日のニュースを見ていると彼の予想の一部は正しかったのかもしれないと思うようになってしまった。
オリンピック開催への批判が収まると言いたかったのかもしれないが、それはアスリートの活躍や競技の結果に対してのこと。けっして、開催までの“泥まみれの紆余曲折”を忘れたわけではない。
あのドタバタ劇に関してはパラリンピックが終了してから検証することにして、それよりも今、忘れてはいけないのがコロナ禍という現実である。
今日の東京の新規感染者数は1763人。依然として感染者数は増え続けている。それも連休中で検査数が減っているという条件付きでの数字である。
改めて、オリンピックだからといってコロナの脅威を忘れてはいけないということを確認しておきたい。
ウイルスはすぐそばにいるのだ。どんなに金メダルが出ようとも、新規感染者が減るわけではない。オリンピックで採用されているバブル方式の実効性を追求するのもいいが、ずっと日本で生活している我々自身に気の緩みはないだろうか。
連休ならではの人流増加は抑制されてるのか、声援を送るために大声を出していないか、路上をスポーツバー代わりに使った飲み会は減っているのか……。
基本的な感染予防策を守りながらアスリートを応援するという異常な現実を乗り越えられるかどうかに“明日の日本”が掛かっている。
オリンピックはコロナ禍の免罪符にはならないことを改めて確認しておきたい。
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