∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 追加と延長 ≡≡

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打ち出すことに意義があるのか

 今夜、国は緊急事態宣言を新たに6都県に発令することを決めた。同時にまん延防止措置を新たに10県に適用することも決めた。どちらも期間は8月20日から9月12日まで。
 しかも現在緊急事態宣言が出ている6都府県と、まん延防止措置が出ている6道県は延長されることになった。期限同様に9月12日までだという。

 8月20日以降の日本の体制を整理してみよう。

 緊急事態宣言対象は13都府県。まん延防止措置対象は16道県。つまり都道府県の内29都道府県になにがしかの制限が掛かることになる。つまり、6割以上の自治体が対象になる。宣言にしろ措置にしろ、概ね、自治体からの要請があれば実施されてきたことを考えると日本の半分以上の自治体がコロナ禍に悲鳴を挙げているわけだ。

 出さねばいけない状態にあることは理解できるが、ここまで多くの地域で出されると、いったいどこがどうなのか混乱してしまいそうだ。いっそのこと、まったく新しい基準を作って、全国規模の措置をしてくれたほうがスッキリするのだが、必要としない自治体もあるので、そうもいかないのだろう。

 それにしても、である。

 今回の決定がやけに早いのはどうしてだろう。純粋に必要だからなんだろうか。対策内容に新たな施策を付け加えることは難しいし、効果があるかどうかは疑問だが、出すだけならすぐにでもというような“投げやり”な決定ではないかと疑ってしまう。

 罹患者用の医療体制の変更や新たな治療方法はいくつか実施されるようになったが、罹らないようにするという感染予防に関してはマスク・手洗い・消毒と三密回避とワクチン接種という基本姿勢以外の新たな提案は一向に示されない。おそらく法的な制限に至ってはすべて却下しているのだろう。

 地道に対処していけばいつかは収束する。それまでは感染者という名の犠牲者が続出しても致し方ないということなのだろうか。まさか国の中枢にいる人々が“お手上げ”とか“打つ手なし”と考えているわけではあるまい。なにしろ国策を担うエリートなんだから。

 非常事態が日常化した今、従来どおりの対策で高い効果が出るとは思えないが“ないよりはまし”と捉えておけばいいのかもしれない。

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立秋』の候‥残暑厳しいなかにも秋の気配を感じ始める頃。
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