∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 最年少、最年長 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20210101143248j:plain

藤井聡太二冠は、史上最年少で三冠に
パラ自転車杉浦佳子は、史上最年長二冠に

 将棋の藤井聡太二冠が王位戦棋聖戦に続いて叡王戦を制して、史上最年少で三冠を達成した。
 せいぜい5~7手程度の詰将棋くらいしかやったことのない私は戦いそのものの詳細は分からないが、とにかく19歳1カ月で三冠を取ったというのは快挙以外の何者でもない。

 藤井二冠が成し遂げた“史上最年少記録”の一方で“史上最年長記録”を作ったのが、パラリンピックの女子自転車でタイムトライアルとロードレースで金メダルを取った50歳の杉浦佳子選手である。

 私の脳裏には、タイムトライアルで優勝した時に彼女が語った「最年少記録はもう出来ないけれど、最年長記録は作れますよね、また」というコメントが焼き付いている。
 しかも、その4日後に行われた時の「またやっちゃったりして」にはトップを行く者の余裕さえ感じてしまった。

 45歳の時に生死を彷徨うような事故を体験して障害者になった彼女が、世界の最高峰に辿り着くまでにどれだけ苦しいトレーニングを積み重ねてきたのだろう。想像を絶するような試練だったことだけは間違いはないだろう。そうでなければパラリンピックの出場資格に直結する世界選手権で二冠を達成することなど出来なかったはずだ。

 私は彼女のコメントを聞いて、どんなに歳を取っても、頂点を目指す心意気だけは失ってはいけないということに気付かされた。
 たとえ齢を重ね、かろうじて社会の片隅で生き続けていたとしても”最年長記録”に挑戦し続けようとする姿勢こそ溌剌とした生き方の秘訣。リタイヤや余生など考えてはいけないものだと教えられた気がしている。……私も探さねば……。

 そんな人生の指針を教えてくれた彼女には敬意とともに感謝の意を捧げたい。

・───────────────────────・
『白露』‥朝夕の涼しさが際立つようになり、秋らしさが深まる頃。
[0913 - 3901]
・───────────────────────・