数字とグラフ
今日判明した東京の新規感染者数は831人。前週の木曜日と比べると844人減った。また重症者数も182人と昨日より16人減っている。
この減少傾向を知って、ホッとしている人、まだまだと感じている人、そろそろ遊べるなと計画をし始める人など百人百様の受け取り方があるはずだ。最初から気にしていない人もいれば、気の緩みを引き締めるためにも厳しく評価しておこうという人もいるだろう。
この2年間、毎日新規感染者数などの数字を聞かされ、それに伴うグラフを見せられてきた。日銭商売に関わっていない私にとっては生まれて初めての経験と言っていいくらい。今や天気予報で紹介される気温の推移まで「コロナ関連の新しいグラフか?」と勘違いしてしまうこともある。
この数字とグラフの洪水状態を皆さんはどう感じているのだろう。
最初のうちは真剣に見ていたけれど、近頃は見なくなったという人も多いのではないだろうか。
正直なところ、コロナの影響で多くの日本人が“棒グラフと折れ線グラフのエキスパート”になっているのではと余計なことまで考えてしまう時だってあるくらいだ。
統計資料や情報提供資料としては欠かせないのかもしれないが、そろそろ違った切り口でコロナについての現況を知りたくなっている。
数字やグラフに飽きたわけではない。もちろん、数学が苦手だったからでもない。ウイルスに暴露してから約1週間経って発症した人の数字より、たとえば重症者数や自宅療養者の推移といった“今の混乱状況”を教えてもらったほうがリアリティが増すかもしれない。あるいは“未来予測的”な切り口でもいいだろう。
私としては、とにかく過去の実績よりこれからの指針が欲しいのだ。
「今日の新規感染者」という名の「過去の行動履歴」に一喜一憂するフェーズは終わったように感じているのだが、皆さんはどうなんだろう。
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『白露』‥朝夕の涼しさが際立つようになり、秋らしさが深まる頃。
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