∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 中秋の名月 ≡≡

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風情を解さない人間なもので

 旧暦で8月15日に当たる今日は中秋の名月を愛でる日、と言われている。特に今年は、8年ぶりに満月の中秋の名月が楽しめるので見逃さないほうがいと言われている。
 そんな巷の話題に接した私の反応は「フーン、そういうものか」である。
 私は、子供の頃から「お月さまにはうさぎが住んでいる」と言われても、どこにとしか思えなかった。
 そんな人間だからだろうか、いまだに満月になると月をじっと見つめながら「うさぎなんてどこにいるんだよ」と戸惑い続けている。

 ところで、風流を理解している人は、満月、つまり十五夜よりも十三夜のほうが美しく風情があると言う。
 本来、十三夜は平安時代醍醐天皇が愛でたことに端を発する日本独自の月見らしい。そのためか、今でも十五夜を愛でるのなら十三夜も愛でないと「片月見(かたつきみ)になり、縁起が悪いと語り継がれている。
 ちなみに、今年の十三夜は旧暦の9月13日つまり10月18日である。

 そんな曰く因縁はともかくとして、風流の「ふ」の字も理解していない私も、この十三夜風流説には納得している。ひょっとすると、あまりにも均整の取れた物体には魅力を感じない性格がそうさせているのかもしれない。
 マッ、月見団子のように別格扱いのものもあるが。

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『白露』‥朝夕の涼しさが際立つようになり、秋らしさが深まる頃。
[0921 - 3908]
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