何回経験しても、地震はコワイ!
もうすぐ11時。今日も終わりそうだとホッとしていた時だった。
グラッ。グワーン、グウォーン。来た、地震だ。
ズンというような鈍い音が聞こたと思った次の瞬間、オンボロアパートの床が小さな円を描くように動き始めた。しばらくすると、何度か経験してきた横揺れが何秒か続き、その後徐々に収まっていった。
テレビや携帯だけでなく、区役所のスピーカーからは例の“ピロンピロン・アラーム”が聞こえてくる。
夜のニュース番組は即「地震です。……、東京足立区で震度5強を観測しています……」と叫び始めているし、ベッドの上で寝ていた居付き猫たちはキョロキョロしている。
ちなみに、我が家のある荒川区は震度4だったようだ。
ゾッとするような数十秒が過ぎると、徐々に情報が入ってきた。
気象庁のサイトを見ると震源は千葉市役所の近くのようだ。電車は止まり、高速や首都高は通行止め。目黒の柿の木坂では水道管が破裂、新宿では停電が発生しているという。日暮里舎人ライナーの車内には怪我人がいるようだ。草加市で住宅火災が発生したというニュースや、上野界隈のビルで外装のタイルが落ちているというニュースも飛び込んできた。
あれから約1時間。
止まっていた電車も私鉄から徐々に動き始めているようだし、激甚な被害も出ていないようだ。
混乱は続いているが、なんとか収まりそうな気配になってきた。
東日本大震災以来、久しぶりにヒヤッとするような地震だった。震度3程度なら慣れっこになったが、さすがに震度4や5となると緊張度は一気に上がる。たった数十秒の時間の中で避難時の持ち物や非難経路を“おさらい”してしまった。
何度経験しても地震はコワイ。単に地面や建物が揺れるからというだけでなく、次の瞬間どうなるか分からないという不安が、人間の本能的な恐怖を呼び覚ますからかもしれない。
とにかく今夜は、身近に避難準備を揃えてから寝ることにしよう。余震の可能性は低いようだが、それでも警戒・警戒、である。
みなさんも細心のご注意を。
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『秋分』‥秋の彼岸。夜が長くなり、駆け足で秋が深まる頃
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