∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ いつ頃から寒さは厳しくなる? ≡≡

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過ごしやすいのはいいけれど

 暑くもなく寒くもなく、雨も降らず、湿度も低く。今日も心地のよい秋の一日だった。

 今、私の心の中には「こんな快適な天気がいつまでも続いてほしいという望み」と「こんな快適な天気に慣れきってしまうと身体が鈍ってしまう」という批判的な声の両方が渦巻いている。

 誰でも、心地よいのは今だけで、すぐにゾクッとする肌寒さを感じるようになると分かっている。それでも、心地よい日々が続いてほしいと望むのが人の性というもの。快適に暮らせるのならそのほうがいいに決まっている。
 一方、あまりにも快適過ぎると何もかもが茫洋としてしまったり、いつかはやって来るはずの厳しい環境に置かれた時に即対応できなったりするというのも忘れてはいけない真理である。


 中国の古典『史記』の中に「禍福は糾える縄の如し」という言葉がある。本来は「幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくる」という教えだが、これほど応用度の高い言葉もないと私は考えている。
 人生だけでなく、天気然り、仕事の進捗然り、人との出会い然り、財布の具合い然り、である。

 何事も良し悪しが絡み合っているものだが、どうせ絡み合っているのだったら、楽観的にすべてを受け入れたほうが人生は豊かになる。少なくとも、妙なストレスからは解放される。
 この法則を拡大解釈すると、試練の時と高みを目指す時は常に隣り合わせと考えていれば妙なストレスは感じないということになる。

 私もこんな悟りの境地に辿り着ければいいと何度も考えてきた。だが残念なことに、落ち込んだり、高揚感に包まれたりとバイオリズムは上がったり下がったりしてばかりだ。
 粛々と、あるがままを受け入れて過ごせるようになろうとすること自体に無理があるのだろうか。

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寒露』‥朝夕の肌寒さ。紅葉。渡り鳥。そして食欲の秋
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