大勢は下馬評どおりだが
現在10月31日24時半近く。総選挙の開票速報は続いている。
「自民党は世代交代や新陳代謝が予想されるため議席を大幅に減らし、ギリギリで単独過半数を確保するのが精いっぱいだろう」。
野党連合に加わった共産党のおかげで重しが取れて「日本維新の会が議席を伸ばすだろう」。
ここまで国民から共感を得る政策を打ち出してこなかった「立憲民主党は伸び悩むだろう」。
大雑把だが、開票前に予想されていた結果に近くなっているように感じている。
私はこの結果を、与野党を問わず、大政党の力量に疑問や失望を感じている国民が新たな勢力に期待を寄せているためと理解している。
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ところで、19時58分頃から、おすそ分けを狙う居付き猫たちに自分用の食事を分け与えながら地上波のザッピングを続けてきたのだが、途中から「今回の選挙番組は報道寄りとワイドショー寄り」ふたつの演出がはっきりと出ていることに気がついた。データの取り方や分析の仕方やヴィジュアルの多様化など、構成や演出も含めて選挙報道自体が大きく様変わりする中、こういった差別化が出てきたのだろう。
選挙報道は堅苦しければいいというものではない。誰もが“事情通っぽく”なれる演出があってもいい。けっこうなことである。
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さて。政治家は今回の結果をどう咀嚼するだろう。何を推し進めるべきか、何を思い留まるか、きちんと理解してくれればいいのだが。
これまで同様「そうならないのが日本の政治」という論理で押し切るのだけは勘弁してほしい。
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『霜降』‥秋の最終章。澄み切った冷気に包まれ霜が降る。山粧う時
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