「そろそろ信じてもいいか」もあり
「次に備えておこう」もあり
11月4日。東京都の新規感染者は14人、重症患者は12人。全国では158人、重傷患者は109人。新規感染者数が数千人規模だった頃と比べると、にわかには信じ難い数字である。
実は、新規感染者数が減少に転じはじめてから、「突然こんなに改善するわけはない」とか、疑いすぎて「数字のマジックではないか」と思い続けてきた。それよりも「いつリバウンドするんだろう」という不安のほうが強かったと言ってもいい。
しかし、さすがにここまで状況が変わってくると話は違ってくる。
新規感染者の減少だけではない。ワクチン接種率が頭打ちにならないことや、想像以上にマスク利用者が減らないこともあるし、ワクチン検査パッケージの自主運用が増え続けていることも個人的な安心感につながっている。
しかも、国立遺伝学研究所が発表した「コロナ・ウイルスの増殖を手助けするはずの酵素(nsp14)が変異して新たなウイルスが作られなくなっている」とニュースも入ってきた。
ウイルスにとっては“ポンコツ”、人間にとっては“救世主”のような酵素が出現したわけだが、安心材料としては捨て難い。
もちろん、年内にも早期に対処すれば発症率が激減する経口薬が使えるようになるというのも安心材料として忘れられない存在である。
素人考えだが、今の状況なら万一リバウンドが起きても、これまでのようなパニックにはならないと考えるのが妥当だろう。
「そろそろ大丈夫かな」と思いはじめて約1カ月。今度は本当に安心してもよさそうだ。
とはいっても、マスクや消毒をすぐに止めたりすることはないと確信している。なにしろ、新しい習慣として生活の一部になってしまったのだから。
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『霜降』‥秋の最終章。澄み切った冷気に包まれ霜が降る。山粧う時
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