∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ いつもの米屋で不景気風を知る ≡≡

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毎月1度の世間話で感じた不安

 いつもの米屋で、いつものブレンド米を、いつもの分搗きで。

 もう20年以上通い続けている米屋に今月も行ってきました。買う方も売る方も白髪頭になったなあと心のなかで思いながら世間話に花を咲かせてきました。

「今日くらい穏やかな日が続くといいのにねえ」。
「明日の二の酉が過ぎると一気に寒くなるんじゃない」。
「そうね。そろそろ来るかもね」。

「向かいのからあげ屋さん、止めちゃったの」。
「そうなの。商売は難しい。たった4カ月だったわ」。
「商店街自体は人出が増えたと思うけど」。
「コロナでみんなキュウキュウ。我が家で一から作る家庭が増えたからね」。
「ウチだって飲食店さんからの注文は思ったほど戻ってないもの」。

「アレッ、いつもより安いね」。
「今年は米価が下がってるから」。
「注文は増えないし、米価は下がるし。売上は下がりっぱなしよ」。

 マッ、他愛もない話です。
 下町の小さな商店街でも「コロナは落ち着いたけれど、不景気風は収まっていない」ということが分かっただけですから。

 国は本格的な景気刺激策に舵を切りましたが、それが行き渡るまで生き残れるかどうかが問題です。なにしろ国がやることは時間と手間が掛かりますからね。
 上辺は元気そうに意気がっていても、ほんのちょっとしたことで、ピーンと張り詰めている“糸”が切れてしまい、長年続けてきた商いを閉じることになる可能性が強い小売店が多いことを国はどこまで知っているのでしょうか。
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[season12/1120/24:45]
立冬』‥冬間近。小春風と競い合っていた木枯らしが冬を運んでくる
photograph:ikenohata, ueno, tokyo
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