∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ サンデークライミング ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

右腕が痛いというのに……、
でも、大丈夫です

─────
三社祭で有名な浅草寺の北西に位置する『待乳山聖天』は、推古天皇の時代から十一面観音像を本地仏とする(大聖歓喜天)を祀る聖天信仰の寺として賑わってきた。近くに樋口一葉の住居跡(現一葉記念館)があったり、すぐそばには池波正太郎生誕の地があったりすることから文学愛好家が訪れることもある。ちなみに池波正太郎が著した『剣客商売』に度々登場する「山谷堀(現遊歩道)」はこの寺のすぐ北側を流れていた。
─────

 野暮用を終わらせて、ちょっとした開放感に浸りながら下町をフラフラと巡りながら。久しくご挨拶していなかった聖天さま(待乳山聖天)にお参りしてきました。
 聖天さまといえば、生の大根をお供えすれば身体健全・夫婦和合のご加護がいただけ、巾着のお守りをいただけば商売繁盛にご利益があると言われています。私はどちらもいただきませんでしたが。

 それはともかく。実はこのお寺、山の頂上にご本堂があるのです。

 山の名前は待乳山。標高は9.9mです。国土地理院の地図に表記されている東京の低山は愛宕山(25.7m)だけですが、何を隠そう、この待乳山が東京で一番低い“山”なのです。ちなみに、かの渋沢栄一の居宅があった北区・飛鳥山は標高25.4m。氏の私邸(現渋沢史料館)はその中腹にありました。

 山の麓に自転車を置き、十数段の石段を上り、社務所を過ぎた辺りからもう一度石段を十数段上がると、山頂の御本堂に到着しました。麓からの所要時間は3分弱。息を切らせることもありません。

 黄色く色付いたイチョウの大木を見上げながらの“登山”は、自然の恵みが乏しい東京の下町では貴重なリラクゼーションと言ってもいいもの。私もすっかりリラックスしてしまいました。
 こんな感じでフラッとお参りするのもたまにはいいもの。ここなら登山だって楽しめますからね。

 ※なお、当たり前といえば当たり前ですが、ご心配をお掛けしている右腕の痛みをこじらせることもなく下山しましたのでご安心を。
________________________
[season12/1128/24:40]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄