∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『大雪』の候 ≡≡

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寒さが厳しくなる中で
新年に向けた“事始め”の始まる頃

 寒さが厳しくなり、空気がキーンと引き締まったように感じることが多くなる『大雪』の時期になりました。江戸時代に著された『暦便覧』には「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と記されています

 日中でも陽の光は斜めから差し、夕暮れも一段と早くなる時期になりました。弱々しい光を浴びながら“物悲しさ”を感じてしまうこともありがちな季節です。

 そんな時期ですが、古来から伝わる年中行事を見ると、『大雪』の時期は正月の準備を始める“事始め”の時期とされています。
 関東では12月13日、関西では12月8日と日付は違いますが、神社仏閣の正月準備だけでなく、建築物の着工や初めて取り組む仕事など新しく事を始めるのに相応しく、その成功を祈る時期と言われています。ちなみに、農業の世界では立春後の2月8日を事始めとしています。

 一年の間に積もり積もった煤を払い、清々しい気持ちで新たな年に備える頃だと考えれば“物悲しさ”よりも“希望”を抱く時期と捉えたほうがいいかもしれません。
 年の瀬の慌ただしい空気の中で、新たな年に希望を抱く。こう考えると『大雪』の季節感も変わってきそうです。
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[season12/1207/24:55]
『大雪』‥寒さが厳しくなる中、年の瀬が迫る。正月準備も始まる
photograph:nezu-jinnja, nezu, tokyo
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