最大積雪量10センチで
都市機能は大混乱
雪の洗礼に始まった寒中
昨日から「明日は雪になる」と騒がれていたが……。
お昼少し前に降り始めた雪が積雪5センチを越えた夕方、東京23区に大雪警報が出た。夜半になって降り止んだ頃の最大積雪量は10センチだった。
東京は雪に弱い。めっぽう弱い。
電車は遅れ、ノーマルタイヤで走ってる車はスリップ事故を起こし、足元のおぼつかない人が歩道で転倒する。雪国で暮らす人には到底信じてもらえないだろうが、積雪5センチで都市機能は麻痺し始め、10センチにでもなろうものなら大混乱である。
昨日「小寒の候」に入り、年間でもっとも寒「寒中」に入ったと思ったら、その途端に“大雪”の洗礼を受けることになった。
何年かに一度、東京が雪の試練を受けるのは通例だが、それにしても今年は早いような気がする。記憶に頼るだけで恐縮だが、こういう年はあと数回積雪があり、そのうちの一回は積雪量15センチ以上になる可能性があるような気がする。
ちなみに、半日で積雪量23センチになった時、とあるバイパス道路を走っていた私は、前を走る車のスリップ事故の影響で動けなくなり、そのまま一夜を過ごしたことがあった。今ではいい思い出になっているが、その時はどうしていいのか分からず、一睡もせずに車列が動き出すのを待っていた記憶がある。
さて。明日の朝はどうなるのだろう。都会の雪景色を楽しませてもらえるのだろうか。それとも“ズリッ、グチャッ、ウッウッウ”と七転八倒しながら歩くことになるのだろうか。
できれば白い冠を被った木々や、そこここに積もった残雪を愛でながら歩きたいのだが。
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[season12/0106/24:10]
『小寒』‥寒の入り。寒中見舞い。寒気に耐えながら春を待ち望む
photograph:suwa-jinja, nishi-nippori, arakawa-ku
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