∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ ロシア軍撤収開始 ≡≡

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有利な条件なしでは
上げた手は下ろせない、はず

 2月15日20時50分過ぎにBBC JapanとJIJI.COMの両者は、ロシア軍がウクライナから撤収を始めたと伝えてはじめた。ウクライナ自体は撤収が開始されたことを確認するまでは正式なコメントを控えるとのことだが、おそらく撤収は開始しているのだろう。
 なお、JIJI.COMでは、より詳しく、ウクライナ国境に展開していた部隊とクリミア半島に展開していた部隊が撤収を始めていると伝えている。
 となると、残るのはベラルーシ国境に展開している部隊だけということになる。
「連日連夜の外交交渉の結果、かろうじて武力衝突の恐れは回避できるかもしれない」と捉えていいものかどうかは、まだ分からない。しかし、これで緊張緩和が進むことは確実だ。

 このニュースを知った時、私は撤退そのものよりも何が撤退のきっかけになったのかが知りたくなってきた。

 そもそも、わざわざNATO諸国と国境を接するよりもウクライナを緩衝地帯にしていたほうが紛争リスクは低いというのが分かっているはずなのに、どうしてロシアはどんな目論見で軍を派遣したのだろう。
 黒海への陸路確立ということだけではないだろう。LHGのパイプラインを支配下に置きたいということでもないだろう。もともとがロシアの国営企業が経営しているのだから。もちろん、ウクライナにしかない天然資源を狙ってということでもないだろう。
 国際的な均衡を崩してまで軍を集結させる必要があったのかどうか、私のような凡人にはそんなスタート地点からしてまったく分からない。

 何が目的だったとしても、ウクライナの国土分割まで匂わすほど強硬な姿勢で迫ってきていたロシアが、何の条件もなく撤退するとは考えにくい。外交交渉の場でどんな話が出たのだろう。

 すでに伝えられてきたLNG供給企業「ノルドストリーム2」の稼働阻止や、国や個人に対する強力な経済制裁は当初から予想されたこと。それ以上の“何か”がなければ、交渉は成立しないはずだ。
 同時に、ノルドストリーム2の稼働に関して大きな力を持っているはずの「ガスプロム」の取締役に指名されている元ドイツ首相の動向が報道されないのはどうしてなんだろう。

 いったい何がロシアの「上げた手を降ろさせる」きっかけになったのだろう。時間が経てば「真実ではないがスジは通っている公式発表」があるはずだが、それまでに、政治的なリークでもいいから、真実の片鱗が明らかになってほしいものである。
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[season12/0215/25:20]
立春』‥何かが始まり、何かが動き出しそうな予感に満ちる頃
photograph:MANEKINEKO/
(L)asakusa otori-jinja (R)ningyocho suehiro-jinja
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