∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 綿密に計画された“見果てぬ夢” ≡≡

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順調に進んでいる時ほど
思わぬ所でホコロビが出るもの。
見果てぬ夢はほどほどに

 とうとうロシアによるウクライナへの攻撃が始まった。それもベラルーシドネツク、クリミア3方向からの同時侵攻である。これこそプーチン大統領の描いたシナリオどおりの展開だったのだろう。

 この状態に対してNATO諸国や日本は経済制裁措置などで対抗しているようだが、火力で対峙する事態にならない限りはロシアの攻勢が続くはずだ。
 その時にはキエフに多く残る歴史的建造物も傷ついているかもしれない。ロシア正教の聖地まで破壊される可能性もないとは言えないだろう。

 綿密に計画された作戦だということは分かったが、あまりにも侵攻が順調過ぎる。プーチン大統領は「多くの戦争や紛争で最初が優勢過ぎると、どこかで思わぬホコロビが出てくるもの」という歴史をどう捉えているのだろう。

 プーチン大統領は「帝政ロシア時代からの借りを返し、現在のロシアが歴史の流れを変えるゲームチェンジャーになる」と語っているとも伝えられている。なんとも壮大な決意である。
 だが、本当にそうなるのだろうか。軍事力だけでゲームチェンジャーになれるのだろうか。どうみても“見果てぬ夢”で終わりそうな気がしてならないのだが。

 ロシア同様軍事の専門家が揃っているNATO諸国は、小さなホコロビを確実に捉えて反攻に出ようとしているに違いない。当初は劣勢になったとしてもだ。
 そんなホコロビが、いつ、どこで、どういう形で出てくるかは戦闘の展開次第だが、きっと想定はされているはずだ。もちろん、妥協点(つまりプーチン大統領が描く見果てぬ夢の片鱗)も想定されているだろうが、そこに至るには長い時間が掛かりそうな気がする。

 この戦い、ひょっとすると世界的な消耗戦になるかもしれない。
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[season12/0224/25:10]
『雨水』‥春間近。雪どけ。春を呼び込む雨。そして北帰行。
photograph:MIGRATORY BIRD/sinobazu pond, ueno
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