∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『上巳の節句』 ≡≡

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─ひな祭り。桃の節句
女子の健康と健やかな成長を願う年中行事

 3月3日。ひな祭り。ちょうど花桃が咲く時期でもあることから桃の節句とも言われているのは御存知の通り。春の訪れを象徴するような行事の代表格です。
 『上巳の節句』の故事来歴を紐解いてみると、古代中国で行われていた「上巳の祓い」という行事から始まったようです。その風習が日本に伝わり、藁で作った人形(ひとがた)で身体を擦って穢を移し、川に流す行事に変化していったとか。
 宮中の雅な世界を演出した雛人形。咲き始めた桃の花。そして、ちらし寿司、甘酒、菱餅、雛あられ。現在のひな祭りは、江戸時代に武家が祝っていた風習が町民まで広がったことから定着したようです。
 行事が浸透していくなかで、いわば“ひな祭りカラー”も定まっていったようです。桃色は春と魔除けを表し、緑色は夏と健康を、黄色は秋と豊穣を、そして白色は冬と清浄を表しているとか。優しいペールトーンでまとめられているのも見逃せません。

 ところで、ご存知のように私は、紛うことのない“男”です。そのため、この歳になるまでひな祭りを自分のものとして楽しんだ記憶はありません。唯一子供の頃の記憶として残っているのは、祖母や母が妹のために用意したちらし寿司やはまぐりのお吸い物を“おすそ分け”してもらったことくらい。マッ、ひなあられはこっそりつまみ食いしましたが。

 余談ですが、ひなあられにも関東風、関西風、北海道風など地域性があるようですが、個人的には蜜をまぶした米を「ポン菓子」に仕上げた関西風が好みです、ハイ。
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[season12/0303/25:10]
『上巳の節句』‥穢れを祓う行事がいつの頃からか「ひな祭り」に
photograph:HINA-ARARE
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