戻り過ぎの“寒の戻り”
寒い。春だと思っていたのに寒すぎる。
寒の戻りで寒い一日になるということは天気予報で聞いていました。でも、ここまで寒くなるとは思ってもみませんでした。
先日からクリーニングに出そうかどうかと迷っていたモコモコダウンに再登場してもらって外出しました。とはいっても、やるべきことだけを片付けて寄り道なしで帰ってきましたが。
寒の戻りはあって当たり前と分かっていましたが、いくらなんでもここまで寒くなるとは。最高気温が4℃とか5℃だなんて真冬並みじゃないですか。
しかも、明日は気温が急上昇するとか。つまり、今日だけが“寒さの落とし穴”に嵌ったワケですね。
儒教の聖典のひとつ『易経』に出てくる故事成語に「尺蠖の屈するは、以って伸びんことを求むればなり(せっかくのくっするは、もってのびんことをもとむればなり)」というものがあります。
本来は「尺取り虫が体を縮めるのは、体を伸ばして前進しようとするからである」という処世訓ですが、その教訓を、無理やり、今日の寒さに当てはめてみると「寒の戻りで気温がグッと下がるのは、自然がより暖かい日を目指しているからだ」と言い換えらなくもありません。
今日の寒さは、自然の営みが「一旦驚くほど寒くして、その後急激に気温を上昇させ春本番を迎えようとしている」と考えれば、少しだけ納得できます。ちょっと寒すぎのような気もしますが。
マッ、いいでしょう。気持ちのいい春がやってくるなら我慢します。ついでに我が人生にも春がやってきてくれると嬉しいのですが……。それは別か。
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[season12/0318/24:30]
『啓蟄』‥虫たちが巣ごもりから目を覚まし、地上に這い出る頃
photograph:FLOWER PEACH/ueno toshogu botan-en, ueno
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