お初にお目にかかります。
これからは、よろしくお願いします
昨年11月に新規発行されていた新500円玉。皆さんはもう手にしましたか? 私は今日が始めて。4カ月半経って、やっとここまで回ってきたかという感じです。
初めての出会いということでそっとポケットに仕舞って家に持ち帰り、じっくりと観察してみました。
実は、発行される前から「バイカラークラッド材を使った2色遣いになる」という発表が気になっていたのです。
確かに内側が白く、その周囲が淡い黄色という2色遣いでした。濃い黄色と白が組み合わされたイギリスの£1コインと比べると2色の濃度差は極めて控えめ。暗い所だと気付かないかもしれません。
周囲のギザも特徴があると聞いていたので、こちらも確認しました。確かに90度毎に別パターンのギザが入っていました。これならロービジョンの人でも指先の感覚だけで判別できそうです。
刻印された500の数字も確認しました。確かに0の内側に上から見るとJAPANの文字、下から見ると500YENの文字が隠されていました。
ほかにもいくつかの特徴があるということを聞いていましたが、肉眼では確認し難いものばかりなので諦めました。なにしろ老眼なもの……。
ところで、今回の500円玉を金属彫刻として見ると“大量に複製が作られる超絶技巧作品”の域に達しているものだと勝手に判断しています。可能なら、幕末から明治中期に勇名を馳せた数名の彫金・鍛金などの金工作家の皆さん(当時は職人と呼ばれていましたが)に感想を聞いて回りたいくらいです。
個人的ですが、このワザを偽造防止用だけに留めておくのは、世界の金工界にとって大きな損失ではと感じるほどです。
マッ、それはともかく。この新500円玉、どうしたものでしょう。
すぐに使ってしまうのはなんだかもったいないような気もするし……。
自販機などではまだ受け付けない機種もあるようだし……。
ほとんどキズも付いていなくてキレイだし……。
一般的に流通する硬貨なので、せいぜい「これからはよろしくね」とすればいいようなものですが、このコインに限っては、絶望的な金欠状態に陥らない限りタンスに仕舞っておこう、なんて考えています。もちろん、流通量が増えて、旧500円玉の比率が下がればサッサと使いますが。
__________________________
[season12/0411/24:30]
『清明』‥春の息吹きが、万物に溢れるほどの生命力を与える頃。
『清明初候』‥玄鳥至(つばめきたる)。新たな生命の尊さを感じる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄