∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ ロシアに対する包囲網拡大 ≡≡

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スウェーデンフィンランド
NATO加盟へ。
ロシアに地政学的な圧力

 これまで国の独自性を保つためにNATOに加盟してこなかったスェーデンとフィンランドNATO加盟が濃厚になってきた。
 帝政ロシア時代から、他国に侵略され続けてきた歴史を持ちながらも、他国との軍事同盟を望まず独自性を保ち続けてきた2国がNATOに加盟すると、北方ヨーロッパの軍事的勢力図が変わることは確実だ。
 特に、ロシアと国境を接しているフィンランドの加盟は、ヨーロッパ各国でいかにロシアへの脅威が増しているかを示すものと言えるだろう。

 こうなると、バルト海沿岸でロシアが影響力を行使出来るのは、リトアニアポーランドに挟まれたロシアの飛び地だけになる。
 ちなみにこの地域は、ソビエト連邦時代にはエストニアなどのバルト3国と連なるソ連の一部だった。それがソ連邦崩壊によってバルト3国が切り離されたため、飛び地になってしまったという因縁付きの地域である。
 NATO加盟国と国境を接することを極端に嫌っているロシアが、この飛び地にある軍港が包囲されてしまったと感じないわけはない。

 ところで、北大西洋に面した長いリアス式の海岸線を持つノルウェイEUに加盟していない。EUの官僚的な体質に独自性を重んじる思想が馴染まないとして加盟してこなかったようだが、ロシアに対する経済制裁がこれまで以上に強化されると大きな経済共同体への加盟も考慮されることになるかもしれない。ちなみに、スウェーデンフィンランドはすでに加盟している。

 こうなると、ヨーロッパで戦争が起こるたびに軍事的な要衝として侵略されてきたスカンジナビア3国がEUNATOという経済と軍事の両方で結束することになり、一枚岩に変わる可能性が強くなってくる。

 経済制裁以外で、ロシアに地政学的な圧力を与える制裁が始まったようだ。

 地球全体がロシアの支配下に入るような完全勝利以外、戦後のことまで考えない戦争に勝利はないとロシアは理解しているだろうか。
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[season12/0413/24:50]
清明』‥春の息吹きが、万物に溢れるほどの生命力を与える頃。
清明初候』‥玄鳥至(つばめきたる)。新たな生命の尊さを感じる。
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