∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ Twitter買収 ≡≡

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巨大プラットフォームが目指す
近未来の世界とは

 3月にツイッター社の株式を約9%取得して同社の筆頭株主になって役員に選出されるも辞任、その数日後に全株式(約5兆円)を取得すると発表。テスラ社CEOでもあるイーロン・マスク氏の行動には驚くばかりである。

 このニュースを聞いた時、私は筆頭株主になった時点で、ほかの株主から株式取得の発表が遅すぎて損失を被ったとして提訴されたことに対する反発から暴挙に出たのかと疑ってしまった。素朴な疑問として、たった一人の資産でツイッターを買収するなんて出来るのと思ったわけだ。27兆円も資産があれば当然可能だろう。しかし、テスラやスペースXなど自ら起業した企業の株式を一部整理するのか、それとも純資産だけで取得しようとしているのだろうか。もし純資産だけとなるとかなり勇気がいると思うのだが。

 それはそれとして。

 氏は今回の計画に関して「このままでは会社が発展することも、社会的要請に応えることもできないことに気づいた。生まれ変わる必要がある」と述べているという。
 氏の考える“社会的要請”というのはどういうものなのだろう。氏はどうやって“生まれ変わらせる”のだろう。

 ツイッターが生まれて16年。情報の意味や拡散の方法は一気に変わった。ある意味、インターネットで使われるWWWプロトコルの一般化以上の影響があったといって差し支えないだろう。
 今では誰もがSNSとして認識している情報プラットフォームだが、当初人間は不特定多数に対しての情報拡散が諸刃の刃だということを理解していなかった。そして戸惑った。ついには制御不可能かと思い始めた時期もあった。暴走し始めたSNSを制御するスベを学習して円滑に利用できるようになったのはここ数年と言ってもいいだろう。

 我々のような一般ユーザーは、やっと「SNSを手懐けるワザを習得し始めた」と感じるのが精いっぱいだったというのに、イーロン・マスク氏は“ツイッターは社会的要請に答えていない”と考えていたようだ。
 フェイスブックがメタに社名変更して脱皮を図ろうとしているが、それとの違いはどんな形になるのだろう。
 このまま全株式取得が成立すれば、来年にでも氏が考える近未来の情報プラットフォームが形になって現れるだろう。そうなると我々は、せっかく学習してきた情報リテラシーを書き換えることになるかもしれない。ウクライナ侵略で知ることになった“SNSの代替できない価値”が体現されるようなものであればいいのだが。
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[season12/0414/25:20]
清明』‥春の息吹きが、万物に溢れるほどの生命力を与える頃。
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