コロナ禍で控えていた
東博メンバーズパスを
2年半ぶりに購入
コロナ禍の急拡大で行動制限が厳しくなった2年半前、美術館や博物館も休館や事前予約制に移行しました。我が家からほど近い東京国立博物館（東博）も同様でした。
実はこの東博、ご近所ということもあって、私にとっては国宝や重要文化財に触れられる場所という役割以外に、公園代わりというか、自分を取り戻すためのセラピースペースに利用している場所なんです。
そんな場所なのに、事前予約なしでは利用できないという前代未聞の事態になってしまった時、20年ほど前からメンバーズパスを愛用している私は「わざわざ予約を取ってまで行きたくない」と、見学すること自体を封印してしまったんです。
事前予約制が解除されればもう一度買おうと決めていましたが、いつまで経ってもコロナ禍は落ち着きません。国宝どころかセラピー代わりに使うことも制限される状態ではカタルシスは解放されない。この状態が解除されるまでは入館自体を我慢しようと諦めていました。
ですが、近頃のコロナ禍の状況や東博の規制の変化など状況が好転してきたこともあり、それそろパス復活かなと思っていたのですが……。
とうとうメンバーズパスを買ったんです。ささやかなコロナ禍脱出でもあり、誕生日が間近に迫っている私にとっての自分への誕生日プレゼントでもあり。フフフッ、これでやっと館内をウロウロできそうです。
とはいっても、特別展のフリーチケット3枚付きの「友の会パス」ではなく、常設展だけがフリーになる「メンバーズパス」にしました。
フリーチケットがあっても予約が必要な特別展は来年以降に持ち越しました。今年チケットを買って観に行く特別展は「空也上人と六波羅蜜寺展」と「国宝 東京国立博物館のすべて展」だけで充分です。
この2年半、たった1枚のパスを買うかどうするか悩んでいた私にとっては、対コロナのささやかな制限解除です。存分に使わせてもらいます。
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［season12/0423/24：50］
『穀雨』‥春雨が草木を芽吹かせ、穀物の成長を促す頃
photograph：sinobazu pond, ueno, taito city
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