∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ ゼロコロナ政策 ≡≡

「ご苦労お察しします」としか
言いようがない

 3年ぶりのゴールデンウィークが始まろうとしている。新型コロナウイルスの新規感染者が漸減している現在、これまでの2年間のような厳しい行動制限を課すことは到底考えられない。また、ヨーロッパやアメリカのようにほとんど制限なしの国も増えてきている。
 こんな情勢の中、中国ではゼロコロナ政策が続けられ、上海や北京では厳しい外出禁止令や隔離政策が出されている。専門家の間では「失敗」「限界」「世界経済のリスク」など否定的な意見が多く出ているが、中国政府は方針を変更するどころか堅持しようとしている。

 医学も政治も国際経済も、ゼロコロナ政策と日本の物価上昇の関係も、何もかも素人の私だが、さすがにゼロコロナ政策は行き過ぎだと感じている。
 もし私が上海に住んでいて、一切外出するなとか、毎日のようにPCR検査を受けろと言われたら「切れる・爆発する・途方に暮れる・焦る」いずれかの精神状態に陥ると思う。いや、最初は大きな疑問符付きで「ハーッ?」と叫ぶはずだ。それも語尾に強いアクセントが偏った発音でだ。

 人もモノも活発に動き回るのがグローバル時代の特徴。当然、ウイルスだって世界を駆け巡っている。そんな環境の中で生きているのだから新規感染者が出ても不思議ではないと思うのだが……。中国政府が言うような「街を封鎖すれば感染症は収まる」というのは理想論過ぎるのではないだろうか。そろそろ、その理想論に「補足」を付け加える時期が来ていると思うのは私だけではないはずだ。

 自分自身が直面していない事態なので、エラそうなことが言える立場にはないが、それでも外出禁止を強いられている皆さんには「おきのどくさま、ご苦労お察しします」と大きな声で伝えたい。

 加油上海・加油北京、である。
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[season12/0428/25:10]
穀雨』‥春雨が草木を芽吹かせ、穀物の成長を促す頃
photograph:sinobazu pond, ueno, taito city
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