∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 『立夏』の節気 ≡≡

光輝き、風薫る時季

立夏』。二十四節気では今日から夏が始まる。木漏れ日はキラキラと輝き、そよ吹く風は若葉の香りさえ感じるほど爽やか。『暦便覧』には「夏の立つがゆへ也」と記されている。
 『立春』『立夏』『立秋』『立冬』と二十四節気には「立」の字が付く節気が4つある。それぞれが季節の到来を告げ、徐々に深まっていく自然の移り変わりを示している。だが『立夏』だけは、本格的な夏が来る前にジメジメとした「梅雨」を挟むため、いっそう象徴性が高まる時季になっている。
 また『立夏』が始まる今日は端午の節句(菖蒲の節句)でもある。菖蒲が「尚武」や「勝負」に通じることから男子の節句と言われていることはご存知のとおりである。

 この時季が終わる頃、東京の下町は江戸の心意気を今に伝える祭の時期を迎える。神田祭三社祭、深川八幡祭りなどを代表格にして様々な祭が催行され、神輿が氏子の町々を練り歩く。
 余談だが、三社祭の氏子たちの中では「祭が終わるまでは枝豆は食べず、そら豆を食べる」ものと密かに伝えられている。鞘が天に向かって伸びていくことから「威勢の良さや強い活力」が「空豆」に宿っているというゲン担ぎである。

 心地よく過ごせて活力に満ちるこの時季は、本格的な夏を迎えるための序章である。心地よさの中で威勢の良さを示してもよし、梅雨を乗り切るためにエネルギーを蓄えてもよし。すべてが受け入れられる貴重な時季と言ってもいいだろう。
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[season12/0505/24:40]
立夏』‥風薫り、夏の気配を感じ始める頃。菖蒲の節句。そら豆
photograph:ueno park, taito city
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