∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 宮出しまであと二日 ≡≡

-特別な三社祭
3年ぶりの神輿渡御

 5月20日金曜日。東京・浅草が一年で一番熱くなる三社祭が始まりました。夕方になって三基の宮神輿(本社神輿)に三体の御神霊が移られて“静かにその時を待つ”状態になっています。
 コロナ禍の影響で神輿の渡御がなくなって3年。町内神輿は練り歩けないし、宮神輿も曳台に乗られたままで担ぐことは出来ませんが、それでも、ここまで我慢に我慢を重ねてきた“選ばれし担ぎ手衆(氏子執行員)”も、PCR検査で引っかからないように気を付けて、静かに“気持ちのアイドリング”を続けているようです。

 三社祭は、都内の祭では珍しく、早々と神輿を復活させました。祭関係者の皆さんの英断には拍手喝采です。たとえ制限付きかつ、町神輿が出せないとしても、宮神輿が出るのと出ないのとでは大きな違いがあります。なにしろ《祭》あっての浅草ですから。

 ところで、見物を予定している皆さんにひと言ご忠告を。

・すでに三体の御神霊はいつもいらっしゃる本殿から三基の宮神輿に移られています。「宮神輿を指差さしたりせず、宮神輿にお参り」されたほうがより神様への敬意が感じられるものです。
・なお、この三社祭は「浅草寺境内にある三社神社の祭」です。お参りする時は、浅草寺は御本堂で、三社神社は宮神輿でと分けられるのをお勧めします。
・宮神輿は三社神社に祀られている三体の神様が氏子町会を渡御して清めてくださるものです。神輿を見下ろすことは神様を見下ろすことに繋がります。
三社祭御神体は大川(隅田川)からお出でになりました。そのため、宮神輿には水、つまり雨が付き物とも言われています。突然の雨は御神霊が喜んでいらっしゃるからとご理解を。

 不完全ながらも祭も戻リ、やっと浅草に初夏が帰ってきます。訳あって担ぎ手から距離を置くことになった私も-課していた封印を解いて-ワクワクしはじめています。
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[season12/0520/25:20]
立夏』‥風薫り、夏の気配を感じ始める頃。菖蒲の節句。そら豆
photograph:ueno park, taito city
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