徳川家康遺訓
「及ばざるは過ぎたるより勝れり」
7月4日24時。東シナ海を西進中の台風4号はそろそろ長崎県に上陸しようとしている。雨雲は台風の進路を予測するかのように中国四国に横たわっている。この後、雨雲、台風の順に紀伊半島の南側を通過して東海・関東の南岸を通過する可能性が強い。
酷暑の中で台風接近のニュースを聞いた時は「雨が降って気温が下がる」と期待していたが、いざ、近づいてくるとちょっと降り過ぎているようだ。
私の願いが勝手過ぎたのか、それとも自然が自由奔放なのか。自然の振る舞いい勝ち目はないので、私の願いが勝手すぎたようだ。
今のところ、冠水はあっても大きな土砂災害が起こっていないのが救いだが、今後はどうなるか分からない。できれば、渇水ギリギリに追い込まれていた水源地を中心に降るだけにしてもらえるといいのだが。（これも勝手な願い、か）
多くの名言を残した徳川家康の遺訓のなかに「及ばざるは過ぎたるより勝れリ」という言葉がある。「充分すぎるよりほどほどがよい」と言っているわけだ。おっしゃるとおり、まさに「腹八分目」の思想だ。
暴風雨が付き物の台風だって最小限の被害で終わるほうがいいに決まっている。
終わらないコロナ禍。上がり続ける物価。危機目前の電力事情。そして遮断された通信システム。もう充分に試練の中にいるというのに台風による土砂災害まで襲ってきたら身動きが取れなくなってしまう。
台風4号がほどほどの雨で終わってくれるよう願うばかりだ。
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［season12/0704/24：40］
『夏至』‥一年で一番昼が長い時季。太陽のエネルギーが満ちる頃
photograph：SOUJI-JI/tsurumi, yokohama city
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