ガランとした谷中界隈
ご存知のとおり、東京には浅草という日本有数の観光地があります。観光地として必要な機能をすべて備えているうえに、住宅地との住み分けもされています。
それに対して“隠れ下町”として人気を保っているのが谷根千エリアです。根津、谷中、千駄木の3地域を総称した名称ですが、その中でも商店の多い谷中銀座やよみせ通り界隈は、観光客の皆さん、特に若い層に人気があります。
住む人の声が聞こえてきそうな町家。迷子になるのが当たり前の縫うように走る路地。民家と商店が軒を並べ、路地の先にどんな店があるのかとワクワクさせるような街並み。庶民生活そのものが訪れる人を魅了するエリアといっても差し支えありません。
その谷根千エリアに異変が起こっています。観光客らしき人たちが見当たらないんです。
特に谷中エリアの静けさといったら尋常ではありません。いつもの日曜日なら歩くのにも困るほどなのに、今日は”ガラーーン”。平日の午前中と見間違えるくらいでした。(20数年前はいつもこんな感じでしたが……)
猛暑に見舞われたからなのか、それともコロナ禍の影響なのか。それとも海や山に出掛けたのか。理由は不確かですが、とにかく静か。一瞬、熱中症とコロナの“ダブル自粛”かと思ってしまいました。
真夏の猛暑とコロナ禍の急拡大。このふたつがピークアウトしない限り谷根千に賑わいは戻ってこないのかもしれません。
__________________________
[season12/0731/24:50]
『大暑』‥暑さのピーク。夏休み。熱中症。暑中見舞い。土用の丑。
photograph:FOUNTAIN / ueno park, taito city
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄