∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 送り火 ≡≡

8月16日。
送り火
浄土にお帰りになる故人に
道を照らす日

 今夜は、大文字焼きとして知られる京都五山送り火をはじめとして、お盆の間現世に戻っていらした故人を浄土へお送りするための送り火が行われたことだろう。
 もともとお盆の過ごし方が独特な浄土真宗でなくとも、盆提灯やきゅうりと割り箸で形作った精霊馬や、ナスを牛に見立てた精霊牛まで準備して今夜を迎え、自宅の玄関先でオガラを燃やす“送り火”を行った家庭がどれだけあるのかは疑問だが。

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 昨年、私は「疎遠になってしまったが、とても大切な」人を失った。今年のお盆は故人にとっての新盆である。本来なら、生前の姿を忍びながら線香とお経でご挨拶すべきところだが、ワケあって、それも叶わなかった。
 そして今は、ひたすら空に向かって手を合わせ祈ることで故人を偲んでいる。

 実はここ数年、そんな大切な人との別れが続いている。

 大切な人との別れほど悲しいことはない。そしてその悲しみは、遥か彼方に逝ってしまった故人との永遠のつながりを信じることでしか、癒やされないのかもしれない。

 改めて祈らせていただこう。

 安らかにお眠りください。そしていつまでも私たちを見守ってください。
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[season12/0816/25:10]
立秋』‥夏真っ盛りに気付く秋の予感。残暑見舞い。虫の音。秋雲。
photograph:STRANGE TREE/souji-ji, tsurumi, yokohama city
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