∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 火の用心 ≡≡

今夜も見回り、ありがとう

「ひのよーじん。まっちいっぽん、かじのもと」。チョーン、チョーン!

 冬になると、我が家のある地域では町会有志による“火の用心”の見回りが始まります。

 数十年前はどこでも行われていた行事だと思いますが、近所付き合いそのものが減ってしまった今では、貴重な存在になってしまった活動です。
 日本の伝統的な習慣を知らない人が増えて「地域の警備は警察に任せればいいじゃないか。寒いのに出たくない」と考えている人が増えているのか、それとも自分たちで街を守ろうという意識が薄くなっているのか。原因はいくつもあるようですが、時の流れには逆らえません。

 実は、私が住むこの地域は、10年ほど前に全焼2軒半焼3軒という火事に見舞われました。ちょうど今頃の季節。出火した時間は日付が変わる頃で、鎮火したのは明け方でした。その時、私が住むオンボロアパートも延焼しました。私も119番に通報後、急いで避難し、オロオロと一夜を過ごしました。

 そんな悲しい体験をしたこの地域では、その火事のあとまもなくして火の用心の見回りが復活しました。
 冬の乾燥した時期に、木造住宅が密集している地域を火が襲うといかに恐ろしい目に合うかを身をもって体験してしまった人々が、自然発生的に見回りを復活させたわけです。

 火事のシーズンです。戸建てだろうがマンションだろうが、我が家は大丈夫と思っていても、ご近所の火事が延焼するということも充分に考えられます。

 とにかく、火事は怖いですよ。「地震、雷、火事、オヤジ」なんてダジャレでは済まなくなりますよ。

 では皆様、改めて火の用心を。おやすみなさい。

[season13┃10/11/2022 25:10]
立冬』‥冬が始まる。木枯らしが吹き雪の便りが届く。椿咲く頃。
SUNSET, doukanyama ave., nishi-nippori, arakawa city
Photographed on 30 OCT. 2022