∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 判定で青の勝ち ≡≡

アメリカの良識は
「赤い波」より「青い風」を選んだ

 上院は過半数超え、下院も過半数割れとはいっても僅差。アメリカの中間選挙はおおかたの予想を覆して民主党が善戦している。最終結果が出るまでには
まだ時間が掛かりそうだが、ここまでくれば、事実上の民主党勝利と捉えていて間違いない。

 日本人かつ政治の門外漢の私のような人間がとやかく言うことではないが、それでも言わせてもらいたい。──民主党が勝ってよかった──と。

 もし、トランプ派が幅を利かせている共和党が勝利した場合、アメリカの国内政治や外交課題はどうなっていただろう。
 国内の分断は加速し、女性の権利はないがしろにされ、ウクライナへの支援が減少する一方でロシアとのつながりが増す。インフレも力でねじ伏せてしまう。などなど、少なくともこの程度の予想はつく。
 だがいちばん重要なのは「異を唱える者にはあらん限りの非難を浴びせ、大声で罵詈雑言を繰り返したり、暴力で意思表示する」のが当たり前の世界に戻らなかったことである。これには極めて大きな意味があると思っている。

 半年や一年はトランプ氏が発する突拍子もない罵詈雑言を聞かされることになるだろう。それでもいい。彼は負けたのだ。それも選挙だけでなく党内からの信任も失う形で。このままなら2年後の大統領選も民主党有利で進むのではないだろうか。
 一方、トランプ氏は支持者を鼓舞して反転攻勢を掛けてくるはずだが、以前とは違って、共鳴より反感が強まるのではないだろうか。

 とにかくよかった。少なくとも共和党の態勢が一新するまでのあと数年間は「赤い波」より「青い風」である。
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[season13┃13 NOV. 2022 24:40 JST
立冬』‥冬が始まる。木枯らしが吹き雪の便りが届く。椿咲く頃。
SUNSET:Doukanyama ave., Nishi-Nippori, Arakawa city
Photographed on 30 OCT. 2022