∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 4年目の入場行進 ≡≡

選手全員が行進する
センバツ高校野球開会式

 今、私はテレビでセンバツ高校野球の開会式を見ている。
 今年の大会は4年ぶりに、選手だけでなく、ブラスバンドやプラカードを持つ高校生、国歌や大会歌を歌う高校生、運営に携わっている高校生など全員が揃った。聞くところによると観客席で声を出して応援することも可能だという。

 甲子園からほど近い神戸で生まれ育った私は、センバツ高校野球の入場式を見ると「ああ春本番が来た」と感じる性分である。今も、子供の頃身についた習慣というものはいつまで経っても忘れないものだと改めて感じている。
 特に今年は、コロナ禍のために中止や規模縮小が続いた前年までの風景と一変して、やっと本来の姿が戻ってきたと感じている。いや、どんな大会になるのかよりも、むしろコロナ禍が明けて、やっと春の風物詩が戻ってきたという感のほうが強い。

 コロナ禍は人々の暮らしを一変させた。だがしかし、選手全員が揃って望むセンバツの開会式を見ていると、大声を出すことも活発に動くことも、何もかもが制限されたいた混乱と苦難の4年間は終わったように見える。

 選手諸君、これまでの3年間コロナ禍の影響で出場できなかったり、制約の中で大会に臨んだ先輩たちの分まで精いっぱい戦ってください。
 練習や地方大会で培ってきた力を出し切って、歴史に残るようなコロナ禍明けの大会にしてください。
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[season13┃18 Mar. 2023┃11:40 JST
┃HANA-CHOUZU(Floating flower)┃
Ueno toshogu, Botan-en Photographed on 28 Jan. 2022