今日も元気だ
たばこがうまい!
まだ私が純真無垢な子どもだった頃、日本専売公社の広告に「今日もげんきだ たばこがうまい!」というキャッチフレーズがあった。どれだけ古い話なのかは「専売公社」という名前を聞くだけでお分かりいただけるはずだし、まだタバコが健康的な嗜好品とされていた時代だったからこそ堂々と言えたコピーだということもご理解いただけるだろう。
当時タバコを吸うのは「大人の男だけに許された特権」だと思い込んでいた私も自然と覚えたのだろう、いまだに思い出すことがある。
そんなコピーだが、ノド風邪を引いた今の私には “目標” でしかなくなっている。
とにかく辛いのだ。煙が喉に触れた途端に強い痛みに襲われ、咳も止まらなくなるのだ。いつもあんなに旨く感じるタバコなのに、今日は真逆、まさに拷問道具と言ってもいいくらいだ。
節煙や禁煙ではない。なにしろ身体が受け付けないのだから「否煙」とでも言えばいいのかもしれない。そんな私を心配して「いいチャンスだから禁煙すれば」と言う人もいるが、私とタバコの付き合いはそうそう簡単に解消できるものではない。まずは「今日も元気だ/たばこがうまい!の世界である。
早く風邪を治して、タバコが吸える元気な身体に戻りたい。
=・=[season15]24:50/Dec.14 2024 大雪次候 =・=
〈from DEMOLITION to REHABILITATION〉
First Steps to Regeneration
Ochanomizu, Chiyoda City.
Photographed on Jan.31,2024