
初冬らしい
斜め上からの光が作リ出す風景
晴天の祝日。「あっちでフラフラこっちでキョロキョロ」には絶好の時間がやってきました。
真上から強い光が降り注ぐ夏とは違って、この時期は柔らかな光が斜め上からフンワリと降り注ぎます。おかげで、これまで日陰になっていた所まで見えるようになり、モノのカタチや表面のニュアンスまでがさらけ出されるのは御存知の通りです。
たとえば同じ建物でも、夏の間には当たり前だと思っていた「光と影が織りなす風景」とは違う “平べったい表情” が見えるのはこの時期だけ。あと1カ月もして冬至を過ぎれば降り注ぐ光の光源は徐々に上に登っていきます。
光が創り出す “凹凸” がなくなった風景はそっけなく、味気なく、ドラマ性など欠片も感じられません。いわば「つまらない風景」です。とはいえ、モノ本来の “包み隠さない実像” が検証出来るのは冬至前の斜光あってこそのもの。モノの側面まで隠すことなくすべて見せてしまう斜光がさらけ出す “演出されない素の姿” を見ていると、モノがもつ二面性まで感じ取れるようです。
==[season 16]Nov.03 2026 霜降末候 ==
〈Memories Woven from Light and Shadow-3〉
Mitsui Mainbuilding, Nihonbashi Chuo City
Photographed on Nov.19 2023


