∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

ノロウイルス大流行の兆し

尾籠な話で恐縮です】


 ノロウイルスが2006年以来の大流行の兆しとか。
 8年前の12月28日夜。僕はコイツにやられました。ちょうど長年勤めてきた会社を退職し、独立してヨチヨチ歩きながらも新天地で頑張っていた頃です。
 その日は、年末のご挨拶にと朝からあちらこちらを廻り、一通りご挨拶を済ませた後、夕方近くに遅い昼ごはんに牡蠣がたっぷりと入った味噌煮込みうどんを食べました。
 そして帰宅。ホッとしたのと歩き疲れと寒さで急にグッタリしてきたため、風呂に入った後、ウトウトとしていました。
 突然、下腹部に“激痛”が走り、トイレに駆け込みました。そこからです。最初は単に酷い下痢のような感覚だったのに、いつまで経っても出続けるのです。とにかく止まらないのです。自分でも怖くなるほど出続けました。途中でトイレが満杯になるような不安感に襲われ、一旦流した後も出続けていました。最後には透明なゲル状のものと体液だけが出続けました。
 なんとか収まり、トイレを出て「はあー、どうしよう」と途方に暮れていたところへ、今度は胃が。何かが胃をギュッと掴んで胃の内容物を絞りだそうとしているかのような症状。もう一度トイレに逆戻りです。今度はトイレを両手で掴みながら胃の中身を吐きだしました。口がまるで水道の蛇口になったような勢いで出続け、今回も途中で一度流しました。
 頭の中は大混乱。こんなに胃の中に入っているわけはないという不安感に襲われ、トイレを掴んだまま収まるのを待ったのですが、今回も永遠に出続けるのではとないかというほど長時間座りこむことになりました。
 ようやく収まった時には放心状態。何をどうすればいいのかも判らない状態。とにかく医者に行こうと思ったもののすでに夜。当時住んでいたマンションの一階にあったクリニックはすでに休診。では救急車をと思ったのですが、そこでまた下腹部に異常が。またトイレです。
 そんなことを繰り返しているうちに体力はなくなるし、なによりも、トイレのそばから離れるのが怖くなってしまいました。いつどこで下痢や嘔吐が始まるか判らないため、この状態で救急車に載せられたら車の中を汚してしまうかもと思うと119番するのも怖くなってしまいました。
 結局、下痢止めの家庭薬や整腸剤を通常の数倍飲むだけで過ごすことになり、ようやく3日経った大晦日に「もう一度元気になるぞ」と意識できました。水をひと口飲むだけで、その数倍嘔吐する状態だったため食事もなし。
 お正月の三が日も「お雑煮の汁だけ」で過ごしたと言っても過言ではありません。
 そして1月4日。仕事初めです。なんとかお雑煮を食べた後、厚着をして、下痢止めを持って出掛けました。2軒だけご挨拶をした後、そそくさと帰宅。なんとか異常なく過ごせたため、ホッとしながらすぐに寝ました。正直なところ、ご挨拶出来たことなどすっ飛んでいました。
 その夜、体重を計ったところ10キロほど痩せていました。たった一週間で10キロ。ベルトで縛らないとパンツがずり落ちるようになっていました。


 聞くところによるとノロウイルスの特効薬はないとのこと。感染予防は塩素系の殺菌剤を使ったり、高温処理をすることということも聞きました。
 しかし、外食の場合はすべて自分では予防できないものばかりです。最低限、清潔そうで衛生意識が高そうなお店を選ぶことしか対処の仕様がないわけです。
 もちろん、罹ったと思ったら家族や仲間を避難させて飛沫感染を防ぐようにしないと“総倒れ”になる可能性もあります。


 病院で診断を受けたわけでもないのにノロウイルスだと勝手に叫んでいるのかもしれません。しかし、あれ以降、いろいろなところで症状を聞くにつれ、「ああー、あれはノロだったんだ」と確信するに至った僕の体験です。症状も個人差があるでしょう。しかし・・・、怖いですよ。ご注意を。


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