∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

嵐の前の静けさ

◇台風が来るというニュースで思い出した原体験◇
 すでに南の島では影響が出ていると思いますが、明日から関東にも台風が接近するそうです。それもかなりの大型台風だとか。
 ニュースを見ていて、子供の頃、神戸で出会った伊勢湾台風第二室戸台風のことをふと思い出しました。
 伊勢湾台風の時は、もう少しで床上浸水しそうになり、何故か家の中で父の会社のヘルメットをかぶってウロウロ。そしてこの時には、祖母が住む家の裏山が崩れ、家の半分が壊れました。小学校低学年の時に襲ってきた第二室戸台風では、小学校から坂道をガードレールに捉まりながら登り、ようやく運休直前の市バスに無理矢理乗せてもらって帰宅した時のシーンが甦ってきました。
 その後、神戸は山崩れや浸水などに強い街になりました。地震を除いて。
 と、いうところで、今回の台風、非常に大きいそうなので、僕は今から「万一の事を考え、自宅退避の方向で進める」ことにしています。おそらく、どこにでもいる一般民衆の僕のこと、チョロチョロと出かけるのでしょうが。

◇嵐の前の静けさといえば◇
 そう言えば、原発問題や政局にも来週以降、嵐が吹き荒れそうな気配が濃厚です。言った言わない。基準値の変更。未整理で出せなかったものが出せるようになった。不信任。内部崩壊。などなど日本以外の国で起こったら「なに、この国。これでも近代国家?」と言いそうになる問題ばかりです。なんだか、寂しいです。
 やはり、日本はこの数十年で蓄積してしまった体質を改善しないと正常な暮らしは出来ないということでしょうか。

◇嵐の後は、また嵐◇
 ところで、来週の嵐が通り過ぎても、まだいくつも嵐がやってくると思っているのは僕だけでしょうか。
 「ひとつになろう」をテーマにしたキャッチフレーズがたくさん出来たのにも関わらず、「自分たちは関係ない、逃げ切る」と信じていた自己保身や知ったかぶりを押し通してきた多くの特権関係者に強大な嵐が襲ってきそうな気配を感じているのですが、いかがでしょう。きっと、どんな嵐でもスルリとやり過ごすんだろうな、なんてちょっと冷やかに見ています。なにしろ「国を動かす」ことを使命と考えている人たちばかりですから。

◇想定外の災害の後、環境は生まれ変わる◇
 今回の大震災で壊滅的な打撃を受けてしまった街だって、いつかは活気ある街に復活します。きっと、その時は見違えるほど美しく素晴らしい街になっているでしょう。
 大型台風だって通り過ぎれば、青空が広がります。
 比喩的に使った「嵐」だって、当事者の方には申し訳ありませんが、被害が大きければ大きいほど僕のような人間が生きている世の中は素晴らしくなると、僕は確信しています。
 今、僕は「ひとつになろう」を実践すべき時が、そこまで来ているように感じています。
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