この続きはコーヒーと一緒に

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

黒海はどう動く

【クリミア編入

 ウクライナの政権変更を機に焦点化したロシアの武力的圧力が、いつの間にかクリミア地域のロシア編入問題に変化して以来、毎日のように状況が変化しています。
 というよりも、元々ウクライナ内の自治区だったクリミアが、独自にロシア編入を希望し始めたといったほうが正解かもしれません。
 国際政治や武力紛争の専門家でもない僕がこんなことを言うのもいかがなものかとも思いますが、今回の問題は最終的にクリミア地域が体制的には自治区のままロシアの一部になるのがもっとも平和的な解決策ではないかと考えています。もちろん、今すぐではないでしょうし、そこまで行くには武力やエネルギー問題を背景にした混乱が続いた後の和解の形です。
 クリミアに在住するウクライナ系の住民が自主的に住む所を決めたり行政組織の変更などの時間も考えればかなりの時間がかかるでしょうが、起こったとしてもヨーロッパ各国へのロシアからの液化天然ガスの供給停止や世界各国からロシアに対しての制裁程度で武力行使までは至らないという“冷戦”で終わってほしいという個人的な願望かもしれません。
 しかし、超大国が武力で他国を圧倒するという旧時代的な発想が通用する時代でもないし、エネルギーや天然資源の独占が自国の衰退を導くほど世界経済がグローバル化していることも考え合わせると、おいそれとは武力的な決着は計れないはずです。すべては国際政治の舞台での決着を目指す時代です。そのための背景としての武力的な恫喝や経済制裁です。
 理想論かもしれませんが、こうなることを願うのは僕だけではないと確信しています。パラリンピックが終わっても“火蓋”が切られないように世界が動くことを期待しています。

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