∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

近づいてきました

【「台風は怖い」】

 現在9月17日の23時。おなじみの「災害情報の第一報はNHK」というルールに従うと、猛威をふるい続けている台風18号は現在、兵庫県明石市付近に再上陸し、内陸のたつの市方向に進んでいるとか。
 東京の下町は思った以上に雨も風も穏やかで静かです。ちなみに関東に接近してくるのは明日の早朝のようです。

 神戸で生まれ育った僕は、台風が来た時には準備を整え、身構えるのが習い性になっています。 数十年前の、予報というよりも予想でしかなかった頃の天気予報を聞きながら過ごす夜は子供ながら恐ろしく感じたものでした。なにしろ、「明日には台風が直撃するかもしれない」程度だっただけに避難なんて発想自体なかった頃の話ですから
 祖母の住む家が山崩れの犠牲になったこともありました。小学生の時には、膝上までの水が流れる川になってしまった坂道をガードレールを頼りに帰宅したこともありました。いつもは川底に少しだけ水が流れているだけの川が濁流に一変した直後に氾濫したのも覚えています。
 そんな体験をするうちに「台風は怖い」という恐怖心が身に染み付いたのかもしれません。

 それが今や。テレビでは台風の進路をトレースするように中継が行われ、各地の状況もよく判るようになりました。数時間後の台風の位置もおおよそ判断がつくようになっています。インターネットで雨雲レーダーを見れば、雨の予測だって簡単にできるようになっています。
 数十年前と比較するなんて笑い話だと言う人もいます。確実で精密な情報が簡単に手に入るようになった現代、確かに台風は予測が付きやすく避難するとしても時間に余裕がある災害になったのかもしれません。
 でも、僕の記憶の奥底から「台風は怖い」という気持ちが消えることはないと確信しています。
明日、夜が明けるまでは注意しながら過ごすことにします。

[2514]